盗聴マメ知識

盗聴とは、何者かが盗聴器を仕掛けて専用の受信機で聞くことだと思っていませんか?
しかし実は昨今の盗聴事情は、盗聴器による盗聴だけではなくなってきているのです。
といってもピンとこないと思いますので、実例を紹介しましょう。
身近なものでは、赤ちゃんや老人介護用の監視モニター・ホームセキュリティシステム ・玄関のインターホンなどがあります。
生活に便利なこれらの商品が、なぜ?どういった方法で盗聴されるのでしょう?
まず、これらの商品を使用するにあたって前提となっているのは、「家もしくは部屋に人がいる。」 場合に使用されます。
そして、部屋の中の様子が分かるように使用されます。
さらに、これらの商品全てが『電波』を利用しています。
ピンと来ましたか?そうです、このような状況の中でいつでも誰でも簡単に受信出来、 部屋の中の様子がその場にいなくても判ってしまうとしたら・・・。
しかもこれらの商品が発する電波は、専用の受信機を用いなくてもFMラジオの周波数を合わせただけで 聴く事が可能で、その電波の到達距離は商品にもよりますが、だいたい10メートルから100メートル位です。
つまり自宅の隣の部屋の音声を聴くのと同じように、自宅の隣の家でも同じように音声を聴く事が 可能な距離迄電波が届くのです。
但し、これらの電波を受信し音声を聴いていたとしても「たまたまラジオの周波数をいじっっていたら聞こえてしまった。」 とか聴いているだけ、いわゆる「受信をする事が趣味」で有っただけであれば道徳としてどうであれ、 法的には何の罪にもなりません。
しかも、実際に被害に遭ってもセキュリティの為に付けている、という心情からこれらの機械が原因であると 気づかない場合が多く、何度も空き巣に侵入されたりする被害が報告されています。
実際、空き巣等の侵入者の立場になってみれば、事前に狙っている家の中の様子が分かり、 受信した会話の内容次第でお金の有りかや帰宅時間が手に取るように分かっていれば 捕まる心配も無く簡単に侵入し、機械が電波を飛ばしている限りは何度でも同じ様に仕事が出来るのですから、 こんなに良い環境は有りません。
一度でも似たような被害に遭っている場合、この様な機械が自宅に無いか一度チェックして見て下さい。
そして、これらの被害を受けないために、購入前にしっかりとその商品特性を把握し、 たまにいつもとは違う生活パターンで出・帰宅をするとか、隣近所に一声掛けておくなどの自己防衛をするように心がけましょう。


諸外国と比較して盗聴・盗撮等プライバシーの保護に関する犯罪に対し刑罰の軽い日本国内。
特に「他人のプライバシーを盗み聴く事」「盗聴器を製造・販売すること」 に関して取り締まる法律さえ日本には存在していません。
そんな日本国内での2000年度の盗聴器の販売台数はなんと25万台。
つまり昨年だけでも最低25万件のプライバシーが何者かによって流出され、 その件数を遥かに上回る数の盗聴器が現在でも製造・販売・設置され続けています。
ただしこの数字はあくまでも販売台数で有り、マニアが個人的に製作するモノ等は含まれていません。
一般的に料理が不得意な人は料理が得意な人に対し「なんでそんなに簡単に出来るの?」 と疑問を持ったりしますが、得意な人にとってはいとも簡単な作業ですし、料理が趣味とか料理が好きな人は、 もっと難しい料理や誰もマネの出来ない創作料理をも作ります。
さて、ではこの事を『盗聴マニア』に当てはめて考えて見て下さい。
盗聴マニアにとって盗聴とは、先に述べた料理と同じで盗聴をするための技術として盗聴器の製作はもちろんの事、 いかにバレにくく、いかに長期的に盗聴をする事が出来るか考えます。
そして、作ったものは当然自信作ですから発表する場所を求めます。
ここで言う発表の場所とは、同じマニアで有ったり業者であったりする訳ですが、 ここで同じマニアでも二つのタイプがあり、一つは自分で作った盗聴器で他人のプライベートを覗き聴くタイプ、 つまり単純に盗み聴くのが趣味というものと、二つ目の自分が作った盗聴器を同じマニアや業者等に アピールしたいタイプに分かれます。
そして最もやっかいなのがこの後者のタイプで、自分の作った盗聴器がいかに高性能かをアピールするため、 発見が困難で特殊な電波や形状をしているのが特徴です。
では、何がそんなにやっかいなのか?それは先に述べたように発見が困難なため、 取り付けられている事が分からない、つまり取りつけられてしまうと我々のような業者で無いと発見でき無いが、 本人が気づかないので依頼が無いため発見・撤去が出来ない。
そして、これらマニアが製作した盗聴器が「売れる」と判断されれば、業者はその技術をマネる、 もしくは買い取りこれらが大量生産される事となるのです。
現在売られているコンセントタップタイプや電話部品タイプなども、 もとはこれらマニアのアイディアなのかも知れませんし、今この瞬間にも次世代の高性能盗聴器が 製作・完成しているかもしれません。
そして最初に述べたようにこれら盗聴器の製造・販売は取り締まられる事無く増え続けているのです。
  しかしながら弊社を含めた日本全国の昨年での盗聴器業界撤去率はわずか5%にすぎません。
これは我々業界の技術的な問題で撤去率が低いのではなく、盗聴器等に対する警戒心や関心度の低さが主な原因となっています。
私共はテレビ番組の様に個人宅を訪問し「お宅から盗聴電波がでていますよ。」等と営業はしません。
何故ならば、もし仮にアナタの家へ突然我々のような業者が訪問し、盗聴電波が出ていますと言い、 それを全く怪しまずに受け入れられますか?
このような理由により、例え電波が出ていてもこちらからアプローチする事は困難であり、 逆に盗聴器を設置する者にとっての障害はとても低いのです。
盗聴器を取りつけられていた方の殆どは「まさか私の所に有るなんて・・・。」と言います、 そしてきっとこれを読んでいるアナタも「ウチに有るわけ無いよ」と思っているでしょう。
しかし、バレ無いようにそして、密かに取りつけられるのが盗聴器です。
アナタが気づかなければ、いつもどこがで誰かがアナタのプライバシーを覗き続けているのです。
昨年の25万台プラスαのうち一つでもそこに無いとは・・・誰も言えません。


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